【実生】パキプスの発芽率を上げるためのポイント3選!【オペルクリカリア・パキプス】

オペルクリカリア・パキプスは塊根植物の中でも非常に人気な種類ですが、その実生は大変難しいと噂されてきました。

しかし、ようやくパキプスの実生において高い発芽率を実現する方法を見つけましたので、その方法をご紹介させていただきます。

オペルクリカリア・パキプス

オペルクリカリア・パキプス(以下パキプス)は塊根植物の王様とも言われる植物で、小さく可愛らしい葉やボコボコとした幹肌、稲妻のような枝振りなどから非常に人気の種になります。

しかし、大型株を購入しようとすると数万〜数十万円と簡単に手が出せるものではありません。そのため、パキプスが欲しい人が行き着くのが「実生株」だと思います。

しかしパキプスは実生界隈で最高難易度とも言われるほど非常に実生難易度が高いことが有名です。さらには種子自体も1粒200〜500円と非常に高価なため、なかなか手が出せない人が多いのが現状です。

 

発芽率をあげる最大のポイント

パキプスの発芽率を上げるためには、「種子のフタ」を外す(取り除く)ことが必要になります。

自然界において普通に繁殖する上で種子のフタを外す作業が行われることはないため、別の効果的な方法があるかもしれませんし、将来的に新しい方法が発見される可能性もあります。

しかし、今回ご紹介した方法を適切に実施し、丁寧に管理すれば、安定して80%以上の発芽率を実現することができるはずです。

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ともいし

管理人は種子の購入先は同じであるにも関わらず、播種方法を変更して、種子のフタを外しただけで発芽率80%を実現することができました。

 

種子のフタとは

種子から芽が出る際、パキプスの芽はどこから出ると思いますか?半分に割れるのでしょうか?どこかに穴や亀裂があるのでしょうか?硬く分厚い種皮を破って出るのでしょうか?

パキプスの種子には非常に分厚く硬い種皮が存在しており、まだ若く力のない芽や根には硬い種子を割るほどの力はありません

実は、パキプスの種子には芽や根が出るための穴が存在しており、それはフタ(栓)で覆われています。フタは水が染み込むほど隙間がなく、しっかりと密閉されているため簡単には外すことができません。このフタが水の吸収を妨げたり、根が成長するのを妨げているのです。

 

フタの位置

種子の頂上部にヘタがある時、フタは左下に存在していることがほとんどです。(たまに右下にある種子もあります。)

フタの探し方ですが、種皮とフタの境目がはっきりせず非常に探しづらいことが多く、歪な種子だとそのままの状態ではわからないこともあります。

見つけられない場合には表面のボコボコとした部分がツルツルになるまでヤスリで削ることでフタを発見しやすくなります。

注意!
削りすぎると胚を傷つけてしまい、発芽しなくなる可能性があるので注意しましょう。

 

フタの外し方

フタの外し方は個人差がありますが、「ナイフ」や「カッター」などの薄く尖った刃があるものや「キリ(千枚通し)」といった先が尖ったものを種皮とフタの境目に差し込み、テコの原理で開ける方法があります。

深く差し込みすぎたり、あまり強く深く抉ると中の胚が傷つき、発芽しなくなる可能性があるので注意しましょう。

 

 

高発芽率を実現するポイント(比較)

従来の方法

従来は上記のようなポイントが発芽率を高める方法と噂されていました。

  1. 種子の鮮度が良い
  2. ハイターにつける(最大30分)
  3. ヤスリで削る
  4. 種子を燻製する
  5. 管理温度を40度まで上げる
  6. 覆土しない
  7. ベンレートを使用する
  8. ジベレリン(発芽促進剤)を使用する

ですが、前述した通りハイター漬けやヤスリがけ、燻製で燻すなどは様々な人が実践してきましたが、有効性が一向に確認できませんでした。

 

新しい方法

今回ご紹介するパキプスの新しい実生方法に関して高発芽率を実現するためのポイントは下記の3つになります。

  1. 種子の鮮度が良い
  2. 種子のフタを外す(胚を傷つけないように)
  3. カビ対策を万全にする

種子の鮮度は実生をする上でもちろんのこと、今回ご紹介する「種子のフタを外す」こと、そしてパキポディウムグラキリスほどではありませんが、パキプスもカビやすい傾向にあるように感じたため、カビ対策を万全にしましょう。

ベンレートやジベレリンについては未だ情報不足のため、発芽率への影響については不明です。

上記の3つがパキプスの実生を成功させるためのポイントになります。

 

種子の購入

発芽率を高めるためには何よりも「種子の鮮度」が重要です。必ず信頼できる販売者から購入するようにしましょう。

代表的なオンラインショップには「seed stock」や「多肉植物ワールド」「プラントブラザーズ」があります。

おすすめのショップへのリンクは下記に掲載しておりますので、ぜひご覧ください。

  1. seed stock
  2. 多肉植物ワールド
  3. プラントブラザーズ

どのショップも新鮮な種子を販売しており、非常に信頼のあるサイトになりますので、初心者はこれらのショップから購入するのがオススメです。

 

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